2008年8月23日土曜日

番外編「木剣の時代」を掲載。本編39章、読了推奨。
「名前を考えた?」
 どことなく、呆れたふうなヘレンの声でそう問われて、ヘンリックは口に入れかけていた夕食の肉を宙に浮かせた。

これと連作にあたるもう一作。
番外編「海より来る者」を掲載。本編39章、番外編「木剣の時代」読了推奨。
 気がつくと、うとうとと眠っていた。
 ふと何かの気配を感じ、目がさめて、ヘンリックは自分の隣で眠っているヘレンの背中を、やんわりと抱き直した。
 ヘレンは夜会から戻った礼服のままで、いつも彼女が子供たちと寝ている寝台のうえに、横になっていた。

イルスの親の話です。ちびっこイルスも登場。「木剣の時代」ではまだ胎児ですが……。
女性向けR18制限の別館「乙女堂」を再起動させました。
今回はパスワード配布も自動化してあります。中をご覧になりたい方は、こちらのアンケートに回答していただくと、CGIがパスワードを自動返信してきます。
大したものは置いてませんが、黒エルフさんたちをメインにした小説が2ラインあります。片方は執筆中の長編、片方は連作短編集です。
トルレッキオ・神聖神殿中心の本編とはなんだかいろんな意味で別世界ですが、習作としてリクエストもらったりして書いています。よろしければどうぞ。内容は本編とは関係ありませんので、未読でも問題ありません。

他にも、作品全体の世界観を改めて把握するため、日記「脳ログ」で猛烈にうだうだメイキングしています。そういうのがお好きな方は、よろしければどうぞ。
失言、ネタバレ、全く気にせずですので、わがままですが、その点気にしないという方だけでお願いいたします。
ブランクが長かったので、もういちど1から作るつもりで頑張っております。
修行や、作風の模索のために、習作もばかすか無節操に書いています。それも脳ログ上で主に告知しています。

2008年7月11日金曜日

番外編「新星の守護者」を掲載。本編39章、番外編「紫煙蝶」読了推奨。
 鈍い赤に彩られた広間には、息を呑むような沈黙が満ちていた。
 常日頃には、どこか気楽なざわめきや楽の音が、いずこからともなく漏れ聞こえているものだったが、今は全てが身をひそめたように静まりかえっている。
 宮廷序列によって決められた席に、一族の者たちが座しているのを、リューズは見渡した。

スィグルが人質に選ばれた、くじ引きの話。でもスィグルはちょい役でパパの成長物語みたいに。双子の弟のほうが出てきます。

2008年7月3日木曜日

第64章「諍う天使」を掲載。R15相当の残酷描写があります。
 冷たい床の感触を、シュレーは素足の足指で確かめた。
 荘厳な白で満たされた大聖堂には、凍るような空気と、大勢の呼気に温められた熱気が、混ざり合わないまま絡み合っている。
ジャンク品な番外編「魔法のランプ」を掲載。本編第2幕まで読了推奨。
「痛って!」
 部屋を出るなり、正体のわからないものを踏んづけてしまい、イルスは踏み込みかけた足のやり場がなくなって、よろめいた。裸足のままの爪先に、するどい痛みがあった。
イルスが寮を散らかすスィグルがイヤんなって、同居人を変えてくれる魔法のランプを借りる話。そんなアホ設定なのに内容は無駄にシリアスです。作者が書きたいから書きましたが、正伝ではありません。
キャラ座談会「その夜、ダージは静かに流れず」を掲載。番外編「紫煙蝶」読了推奨。後書き代わりに。
ジェレフ「やあどうも、みんな番外編「紫煙蝶」お疲れさんでした」
スィグル「ジェレフ……」
イルス「ついさっき死んだばっかりなんじゃあ……?」
ジェレフ「立ってるキャラは死んでも使え、が、ここの作者のモットーだから」
本編の先行きについても言及する内容ですので、知りたくない方には不向きです。
カルテット番外編「深淵」を掲載。番外編「紫煙蝶」読了推奨。
 墓所には無彩色の闇が広がっていた。
 迷宮のように曲がりくねる通路が、いくつもの部屋を結び、一点の光明もない地下の真の暗闇の中を、蛇のように這い回っている。
「紫煙蝶」の裏話にあたる、もうひとつの物語。