鈍い赤に彩られた広間には、息を呑むような沈黙が満ちていた。
常日頃には、どこか気楽なざわめきや楽の音が、いずこからともなく漏れ聞こえているものだったが、今は全てが身をひそめたように静まりかえっている。
宮廷序列によって決められた席に、一族の者たちが座しているのを、リューズは見渡した。
スィグルが人質に選ばれた、くじ引きの話。でもスィグルはちょい役でパパの成長物語みたいに。双子の弟のほうが出てきます。
ネット小説「カルテット」の更新履歴と執筆メモ
鈍い赤に彩られた広間には、息を呑むような沈黙が満ちていた。
常日頃には、どこか気楽なざわめきや楽の音が、いずこからともなく漏れ聞こえているものだったが、今は全てが身をひそめたように静まりかえっている。
宮廷序列によって決められた席に、一族の者たちが座しているのを、リューズは見渡した。
冷たい床の感触を、シュレーは素足の足指で確かめた。
荘厳な白で満たされた大聖堂には、凍るような空気と、大勢の呼気に温められた熱気が、混ざり合わないまま絡み合っている。
「痛って!」イルスが寮を散らかすスィグルがイヤんなって、同居人を変えてくれる魔法のランプを借りる話。そんなアホ設定なのに内容は無駄にシリアスです。作者が書きたいから書きましたが、正伝ではありません。
部屋を出るなり、正体のわからないものを踏んづけてしまい、イルスは踏み込みかけた足のやり場がなくなって、よろめいた。裸足のままの爪先に、するどい痛みがあった。
ジェレフ「やあどうも、みんな番外編「紫煙蝶」お疲れさんでした」本編の先行きについても言及する内容ですので、知りたくない方には不向きです。
スィグル「ジェレフ……」
イルス「ついさっき死んだばっかりなんじゃあ……?」
ジェレフ「立ってるキャラは死んでも使え、が、ここの作者のモットーだから」
墓所には無彩色の闇が広がっていた。「紫煙蝶」の裏話にあたる、もうひとつの物語。
迷宮のように曲がりくねる通路が、いくつもの部屋を結び、一点の光明もない地下の真の暗闇の中を、蛇のように這い回っている。